2016.07.30

経営・ビジネス

■上場している会社

 株式会社というのは、投資者に株券を発行して、その得たまとまった資金を元手に事業を展開して、利益を株主に配当金として還元します。株式会社だからといって、上場しているわけではありません。
株式上場しているとは、大企業が集まる東証1部から新興市場であるJASDAQや東証マザーズなど様々で企業の規模も大小さまざまです。世界企業のトヨタも上場企業なら、皆さんも知らないベンチャー企業も上場企業です。

もちろん東証1部と新興市場では上場できる基準が大きく違います。会社の資金的規模、売上高や株式の発行数の規模により、市場が異なります。小さな企業はまず新興市場に上場する事を目指し、ゆくゆくは東証1部に上場したいと考えています。

■なぜ企業は上場をしたがるのか?

 圧倒的な目的は、資金調達です。先にも触れたように、株式会社は、株を発行して、投資家を募って資金を集めます。ただ、小さな規模ならば、知人など少数から資金を集めることができますが、大規模にしたい場合、投資家が見当たらないという問題があります。上場して、買いたいという投資家が集まってくる場所に参加できれば、より手間を掛けずに発行する株券を買ってもらえます。この市場に参加することを上場と言います。この一連の流れをIPOといいます。

 他にも上場するメリットはあります。例えば企業の価値を高めるのもその一つです。単に、「うちは上場企業ですよ」というカッコイイといった意味ではありません。
上場するためには、黒字がどれだけ、破産の危険がないこと、上場時価総額が・・・億円以上であること、などさまざまな条件がありそれをクリアしなければ上場できないため、上場できた企業ということだけで、社会的に信用性が格段に上がるということです。

そして上場は、投資者が企業の経営に睨みを利かせるために、財務状況などを明瞭にする必要があるため、健全な経営を求められ、結果的にそれが企業の信頼に繋がります。
 
■もう一つの上場目的

 株式会社の起業は、事業を成功させて、お金持ちになりたいという動機でされていることがほとんどです。事業が軌道にのり、成長するまで、創業者や創業当初からの既存株主は、多くの苦労を共にしてきています。

そして、例えば、100万円の元手を1,000万円にまで増やしたとします。100万円でモノを購入し、販売しと繰り返していくうちに、1,000万円になったということは、会社が900万円儲けたことになります。この儲けは、株式の時価で評価されます。ただ、評価されていても、その利益が会社の建物や製品に置き換わっているため、現金として手にすることができません。

そこで、上場すると、その価値を評価し、その評価された金額で株券を売買することができ、創業者や創業当初からの株主は、多額の現金を手にすることができるのです。

■デメリット

 もちろん上場にもデメリットがあります。デメリットについては、株全というHPで次にように指摘されています。

「それは、敵対的買収のリスクにさらされることです。上場された株式は常に市場で自由に取引できます。その為、株の買い占めなどにより買収される恐れが出てきます。買収されても、多額のお金が入ればということであれば良いですが、思い通りの経営が出来なくなる事です。」

全くその通りに思えると同時に、更に、別な視点も気になります。

 それは、思い通りの経営についてで、思い通りの経営と言えば、株式会社とは言えば「株主のもの」であり、上場すれば不特定多数の株主の意見を聞く必要がありますし、上場までは、創業者か創業者の協力者だけが株式を所有していたので、阿吽で済んだ経営方針だとかができなくなり、また、それらを無視すれば株主によって糾弾される事になるようになります。

 このようなことを嫌い、大企業であるにも関わらず上場しない企業もそれなりに存在します。代表的な企業に売上高が1兆円以上になるところとして、サントリーや竹中工務店などがあります。

記事提供元:TRUSTAX編集部

この記事へのボイス

上場のメリットは信用でしょうね。企業の信頼度が上昇し、資金調達や知名度が上がる。これが一番でしょう。デメリットは開示を含めた、管理コストの増加ですね。上場をするために、株式を公開します。このため、多くの場合株式を発行し第三者割当増資を行います。ここで企業情報を開示しなければなりません。これを発行開示と言います。ここで開示される情報は、有価証券届出書として開示されます。発行開示を行い株式を公開して市場で売買出来るようにすることが上場です。上場後は株式が流通するので、流通開示が必要です。これが有価証券報告書の開示です。また、決算毎と会社の業況などの変化があった毎に、開示が求められます。これを適時開示と言います。このように上場後は開示を含めた管理コストが増大します。管理コストの負担を十分に考慮した上で上場は目指すべきでしょう。確かに、創業者の場合、上場によって大きい報酬(株式を売却して)を得るのは間違いありません。

公認会計士酒井健一事務所

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2016/07/30

上場は、株式公開による資金調達が本来の目的です。
しかしながら、上場によるメリット資金調達以外にも、いろいろとあります。
まず信用力が増します。会社自体の信用力が増すことにより、取引自体が行いやすくなったり、与信枠が増えるなどの取引条件が良くなります。また、上場により、人の採用がしやすくなり人材が豊富になります。さらに、従業員が車や家を買ったりする際に、ローンが組みやすくなります。次に創業者などの株式を持っている創業メンバーの株式公開後、株式を売却することにより、創業者利益が得られます。
一方、デメリットとしては、上場維持コストがかかることです。四半期ごとに、会社の財務数値を公表しなければなりませんから、経理の知識を持った人を採用し、決算を行わなければなりません。また、内部統制についても整備し、会社でも評価しなければなりませんので、費用がかかります。
会社は、メリットとデメリットを比較し、上場するかどうか決めることとなります。

太鼓地会計事務所

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2016/07/31

今は未上場でも数千億円規模の会社が誕生している時代なので、小粒なIPOであればする価値はほとんどなくなっていきていますね。

Hiura Tax Office

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2016/07/31

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