2016.03.30

資金調達・融資

もっとも旬な資金調達方法には、クラウドファンディングが挙げられるのではないでしょうか。旬というだけで、決して一般的な資金調達方法にはなっていないことは前もってご理解のほどよろしくお願いします。

クラウドファンディングとは、事業提案を持った会社や個人に対してインターネット等を活用した専用の仕組みを通して不特定多数の出資者が集まってその提案者に対して資金提供を行うことです。出資者はサイト上に提供されるそれぞれのプロジェクトの情報の中から自分が共感したプロジェクトやサービスに資金を提供して、出資後はプロジェクトの実施状況の報告を受けたり、見返りとしてサービスや商品を受取ったり、あるいは現金等の配当を得ることになります。クラウドファンディング(crowdfunding)という単語は、crowd(群集・大衆)によりfunding(資金調達)を行うという意味から創られた新しい造語です。

多くの人からの寄付や事業資金を集めて何らかのプロジェクトを実行すること自体は古くから世界中で行われており、決して新しい発想ではありませんが、ここで言うクラウドファンディングはそこにインターネット上のプラットフォームというシステムが仲介することにより、資金調達者の情報がより直接的にかつ広くそれぞれの出資者に伝わる点や多くの場合クラウドファンディングで必要な資金を集められるか否かでネット上の不特定多数の人々の集合知を使ってある程度プロジェクトがスクリーニングされる点などが新しいと言えます。

つまり、クラウドファンディングはIT技術の進化による情報の伝達速度の向上と情報収集コストの低減、そして以前は銀行など少数で行っていた担保重視の審査から、不特定多数の集合知識というフィルターを通して、提案事業の将来性や可能性などを審査することにより従来は難しかった資金調達者と投資家をダイレクトに結びつけることを可能としたシステムと言えるでしょう。

クラウドファンディングを活用することによりこれまで金融機関等から資金を調達することが難しかった事業者は新たな資金調達の可能性と手段を、資金を持つ人々は新たな資金の活用の選択肢を得ることができるでしょう。なぜならば、金融機関等は最低でも3期の決算資料が必要で、実績と担保から審査するが、クラウドファンディングでは、アイディアと実行力の信憑性が重視されるからです。
クラウドファンディングの流れは次のようになっています。

例えば、あるクリエイターが自主制作アニメを制作したいとします。

・なぜそのアニメが作りたいのか
・どういうアニメを作りたいのか
・どういうふうに作っていくのか
・資金はいくら必要なのか

といった情報を、提案プロジェクトとしてクラウドファンディングサービス上に掲載します。また、出資をしてくれた人(支援者)に対して、何かしらの見返り(リターン)がある場合は、その内容が現金配当なのかサービスなのかまた、最新作のアニメの提供なのかなどの詳細も記載します。

 そして、一定期間の間に、プロジェクトに共感した複数人の支援者が少額づつ資金を出資・支援し、目的の資金が集まった時点でプロジェクトが成立し、プロジェクトの起案者は、集まった資金を元手にプロジェクトを実行します。

 その際、プロジェクト起案者は、サービス運営者に、集まった金額の10〜20%を手数料として支払います。

 このクラウドファンディングは、人たすけのための寄付金から発展して、社会的起業といわれる分野でさらに発達してきました。そして、この少額という特徴から、少々、「夢」と思えるようなことまで、出資者のワクワクが集まったプロジェクトとして実行できることです。

記事提供元:TRUSTAX編集部

この記事へのボイス

クラウドファンディングは、大きく以下3タイプに分別されます。
①投資型…組合契約等により資金を出資し、資金提供者に収益分配される。
②寄付型…寄付として資金提供。(具体的なリターンはなし)
③購入型…資金提供の対価として、一定の製品等を支給(=購入)
④貸付型…その名の通り。(クラウドレンディングと呼ばれ、世界的には主流)

記事の通り、多様なニーズを満たす仕組みとしては、大きな可能性を秘めていますね。ただ、資金提供者側は、案件が玉石混合であることは間違いないので、提供資金が全て飛ぶ可能性もあることを念頭に少額を投資する、といった形が基本ですね。VCなどの相対の場と違い、不特定多数ということですから、どうしても事業実行者側の情報開示には限界があります。とはいっても、その情報開示の充実度が投資判断の重要な要素となりますから、手抜きはできません。情報開示という点と、ある程度のセーフティネット、この両立があってこそ日本でも本格普及するかどうか今後注目です。

1GOODボイス! |この税理士にコンタクト

2016/03/31

今、クラウドファンディングは確かに非常に旬な資金調達の一つとして、話題になっています。
ネット上に資金調達をしようとするプロジェクトを公開し、それに賛同する不特定多数の出資者が自分の出来る範囲で出資をする。もともとは、一つのプロジェクトを遂行するための寄付金を集めるために始まった、と理解しています。その意味では資金調達というよりは寄付金集めとなるのでしょうか。出資者も理解しているのならば問題ないでしょうが、出資者と受領者の意思疎通(調達側の情報開示)がうまくいかないと、無用のトラブルになるリスクも含んでいます。
調達側がどこまで情報開示(特にリスク開示)を行い、出資側が特にリスクを十分に理解することが必要ですね。

藤原公認会計士事務所

1GOODボイス! |この税理士にコンタクト

2016/03/31

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